みなさんこんにちは!
今回は「女子選手はケガをしやすい時期がある?」というテーマでお伝えします!
スポーツをしていれば「ケガ」を経験したことがある方が多いと思います。
1日、2日で治るものもあれば前十字靭帯損傷のように復帰までに年単位がかかるものもありますよね。
このようなケガを防ぐために知っておいたほうが良い情報として「ホルモンの影響」があります。
女性は妊娠中に靭帯を緩めて、関節弛緩性を増加させる「リラキシン」というホルモンを分泌します。
これは出産に向けて骨盤を開いやすくするためにです。
そして重要なことは生理中にもリラキシンが出るということです。
そのため初経(平均12歳ごろ)を終えている女子選手はリラキシンの影響を受ける可能性があるということです。
リラキシンが分泌されている時は関節弛緩性が増加しますので、骨盤が緩み腰痛を引き起こすこともあります。
また膝関節の弛緩性も増加するため手術、長期間のリハビリが必要な前十字靭帯損傷の可能性も高くなると考えられます。
バスケットボールなどでは前十字靭帯損傷が多いので、ウォーミングアップなどでケガ予防に取り組んでいるチームもありますが、この時期にはよりそのリスクが高くなるということも知っておくことが大切です。
実際のデータでも生理中に前十字靭帯を損傷する選手が多いことも報告させていますので、負荷設定などを考慮して行うことで、ケガを予防できるかもしれません。
なかなか難しいこともあると思いますが、まずは指導者が、選手自身がこのことを知っておくと今後に生かすことができるのではないかと思います。
今回の内容が少しでも参考になれば嬉しく思います。
島津 偉匡
Comments